「お世話になっております」の次で止まる人へ。ChatGPTでメール返信テンプレートを作る話

メール受信箱と返信テンプレートカードが並び、ChatGPTでメール返信を整理する様子を表したアイキャッチ画像 AI活用×テンプレート

メール返信って、地味に頭を使いませんか?

「お世話になっております」までは書ける。

でも、その次で手が止まる。

何から書けばいいのか。
どこまで丁寧に書けばいいのか。
短すぎると冷たい気がするし、長すぎると重い気もする。

しかも、返信内容自体はそこまで難しいわけではないんですよね。

確認しました。
ありがとうございます。
承知しました。
また連絡します。
資料を送ります。

内容だけ見れば、ほんの数行で済むことも多いです。

それなのに、なぜか毎回ちょっと疲れる。

この記事では、そんなメール返信をChatGPTでテンプレート化する方法を整理します。

完璧なビジネスメール講座ではありません。
毎日の返信を、少しだけ軽くするための実務メモです。

メール返信は、思っている以上に頭を使う

メール返信が面倒なのは、文章を書く作業だけではありません。

実際には、頭の中でいろいろなことを同時に考えています。

相手に失礼がないか。
返事が冷たく見えないか。
こちらの意図がちゃんと伝わるか。
余計なことを書きすぎていないか。
あとでトラブルにならないか。

こういう細かい判断が、意外と疲れます。

特に仕事のメールは、ただ情報を返せばいいだけではありません。

相手との距離感もあります。
立場もあります。
前後のやり取りもあります。

だから、ほんの短い返信でも手が止まる。

正直、毎回これをゼロから考えるのはしんどいです。

毎回ゼロから考えるから、手が止まる

メール返信で時間がかかる原因は、文章力だけではありません。

多くの場合、原因は「型がないこと」です。

たとえば、こんな返信はよくあります。

・問い合わせへの返信
・確認しました、という返信
・日程調整の返信
・資料送付の返信
・お礼の返信
・お断りの返信
・催促への返信
・謝罪を含む返信

こうして見ると、仕事のメール返信にはかなりパターンがあります。

でも、毎回その場で考えていると、全部が新しい作業に見えてしまいます。

「この場合、どう書けばいいんだっけ?」

ここで止まるんですよね。

特に忙しい日ほど、返信文を考える余裕がありません。

やることが多い日に限って、メールもたまる。
そして、返信しないといけないのは分かっているのに、なぜか後回しになる。

これは気合いの問題ではなく、仕組みの問題です。

メール返信は、よく使う形をテンプレート化しておくだけでかなり軽くなります。

ChatGPTで作るべきなのは「完成文」より「型」

ChatGPTを使うと、メールの完成文をすぐに作れます。

それは便利です。

ただ、毎回ChatGPTに一から事情を説明して、毎回完成文を作ってもらうだけだと、結局少し面倒です。

大事なのは、よく使う返信の「型」を作っておくことです。

たとえば、

・確認しました
・ありがとうございます
・日程を調整します
・資料を送ります
・少し時間をください
・今回は見送ります
・再度確認をお願いします

このような返信パターンごとに、使いやすい型を作っておきます。

すると、次回からは細かい内容を差し替えるだけで済みます。

前回の記事では、ChatGPTに何を頼めばいいかで毎回止まらないために、プロンプト自体をテンプレート化する考え方を整理しました。

今回のメール返信も、考え方は同じです。

毎回ゼロから文章を考えるのではなく、「よく使う形」を先に作っておく。

完璧な文章を1回だけ作るより、何度も使える型を作る。

ここが大事です。

メール返信テンプレートに入れておきたい要素

メール返信テンプレートを作るときは、ただ文章をきれいにするだけでは足りません。

使い回しやすくするには、最低限の項目を決めておく必要があります。

ただし、項目を増やしすぎると逆に使いにくくなります。

私も以前、かなり細かいメールテンプレートを作ろうとしたことがあります。
相手の属性、温度感、目的、背景、結論、補足、締めの言葉……と入れていったら、入力するだけで面倒になりました。

テンプレートなのに、使う前から疲れる。

それでは意味がありません。

まずは、次の4つくらいで十分です。

相手との関係性

メールの文面は、相手との関係性で変わります。

たとえば、

・社外のお客様
・取引先
・社内の上司
・社内の同僚
・少し親しい相手
・初めて連絡する相手

同じ「承知しました」でも、相手によって少し言い方を変えたくなります。

ChatGPTに依頼するときも、

「社外の取引先向けに」
「少しやわらかい印象で」
「社内向けなので簡潔に」

のように指定すると、使いやすい文章になりやすいです。

返信の目的

次に、返信の目的です。

ここがあいまいだと、メールが長くなりがちです。

返信の目的は、たとえば以下のように整理できます。

・お礼を伝える
・確認したことを伝える
・了承したことを伝える
・日程を調整する
・資料を送る
・少し待ってもらう
・断る
・再確認をお願いする

特にこれは大事です。

メールは、丁寧に書こうとすると、つい余計な説明が増えます。

でも、相手が知りたいのは多くの場合、

「結局どうなったのか」

です。

目的を先に決めると、文章がぶれにくくなります。

やわらかさの調整

メール返信では、やわらかさの調整も大切です。

ただし、やわらかくしようとして文章を長くしすぎると、かえって読みにくくなります。

たとえば、

「承知しました」

だけだと少し硬い。

でも、

「ご連絡いただきまして誠にありがとうございます。内容につきまして、確かに拝見いたしました。今後の対応につきましては……」

と続けると、少し重い。

この間くらいを狙いたいんですよね。

ChatGPTには、

「丁寧だけど長すぎない」
「やわらかいが、なれなれしくしない」
「ビジネス向けに自然な文面」

のように伝えると調整しやすくなります。

ここでも、先ほど紹介したプロンプトテンプレートの考え方が役に立ちます。

毎回「いい感じにして」と頼むより、文体や目的を決めた頼み方を持っておく方が、出てくる文章が安定します。

最後の一文

メールは、最後の一文で印象が変わります。

たとえば、

・引き続きよろしくお願いいたします。
・ご確認のほど、よろしくお願いいたします。
・お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
・何かございましたら、お知らせください。
・ご確認いただけますと幸いです。

このあたりは、毎回考えるほどではありません。

よく使う締めの言葉を数パターン持っておくと、かなり楽になります。

ぶっちゃけ、メールの最後で毎回迷うのも疲れます。

「この場合はこの締めでいい」と決めておくだけで、返信スピードが変わります。

ChatGPTでメール返信テンプレートを作るプロンプト例

ここからは、実際に使えるプロンプト例です。

そのまま使ってもいいですし、自分の仕事に合わせて少し変えてください。

仕事でよく使うメール返信テンプレートを作りたいです。
以下の条件に合わせて、使い回しやすいテンプレートを作ってください。

【返信の場面】
取引先からの連絡に対して、内容を確認したことを伝える返信

【相手】
社外の取引先

【文体】
丁寧だけど、長すぎない
堅すぎず、自然なビジネスメール

【入れてほしい要素】
・連絡へのお礼
・内容を確認したこと
・必要に応じて後ほど連絡すること
・自然な締めの一文

【出力形式】
そのまま使える完成文
差し替え部分が分かるテンプレート文
使うときの注意点

このプロンプトを使うと、完成文だけでなく、差し替えやすい形も作れます。

さらに、返信パターンごとに分けたい場合は、次のように依頼します。

以下のメール返信パターンごとに、使い回しやすいテンプレートを作ってください。

・確認しました
・ありがとうございます
・日程を調整します
・資料を送ります
・少し時間をください
・今回は見送ります

それぞれについて、

  1. 丁寧な文面
  2. 少し短めの文面
  3. 差し替え用テンプレート
    を作ってください。

これを一度作っておくと、かなり使えます。

特にメール返信が多い人は、まずこの6パターンだけでも作っておくと楽です。


作ったメール返信テンプレートは、保存場所まで決めておく

メール返信テンプレートは、作っただけでは少しもったいないです。

次に同じようなメールが来たときに、すぐ見つけられる場所に置いておく。
ここまで決めておくと、本当に使いやすくなります。

たとえば、

・確認しました
・ありがとうございます
・日程を調整します
・資料を送ります
・少し時間をください
・今回は見送ります

こうした返信パターンを、バラバラのメモに残しておくと、あとで探すのが面倒になります。

メール返信テンプレートは、仕事効率化テンプレートの一部としてまとめておくと便利です。

作ったテンプレートをあとで使えるように保存・管理する考え方は、こちらの記事で整理しています。

作ったテンプレート、どこに保存する?あとで使える管理のしかた

テンプレートを作るときの注意点

メール返信テンプレートは便利ですが、そのまま使えば何でもOKというわけではありません。

ここは少し注意が必要です。

丁寧すぎて長くしない

ChatGPTは、依頼の仕方によってかなり丁寧な文章を出してくれます。

ただ、丁寧すぎると、普段の自分の文体と合わないことがあります。

やたら長い。
少し大げさ。
読んでいて自分っぽくない。

そう感じたら、短くして大丈夫です。

メール返信は、長ければ丁寧というものでもありません。

むしろ、相手が忙しい場合は、短く分かりやすい方が親切なこともあります。

「丁寧だけど簡潔に」

この指定は、かなり使いやすいです。

そのまま送らず、最後は必ず自分で確認する

ChatGPTで作ったメール文は、最後に必ず自分で確認してください。

特に確認したいのは、次の部分です。

・相手の名前
・会社名
・日付
・金額
・添付資料の有無
・約束している内容
・断定しすぎていないか
・失礼な表現になっていないか

ここは本当に大事です。

メールは、一度送ると戻せません。

ChatGPTの文章がきれいでも、内容が間違っていたら意味がありません。

テンプレートはあくまで下書きです。

最後の責任は、自分で確認する。

少し面倒ですが、ここだけは省かない方がいいです。

よく使う返信パターンから作る

テンプレートを作るときに、いきなり全部そろえようとしなくて大丈夫です。

むしろ、最初から完璧なテンプレート集を作ろうとすると止まります。

まずは、よく使う返信だけで十分です。

たとえば、

・確認しました
・ありがとうございます
・少しお待ちください
・資料を送ります

この4つだけでも、日々のメール返信はだいぶ軽くなります。

テンプレート化は、使いながら増やすくらいでちょうどいいです。

まずは1通だけ、テンプレート化してみる

メール返信を全部テンプレート化しようとすると、少し大変です。

だから、まずは今日これから返すメールを1通だけ選んでください。

そのメールを見ながら、

「この返信、今後も似たような場面がありそうか?」

と考えてみます。

ありそうなら、それはテンプレート化の候補です。

たとえば、こんな感じです。

このメール返信を、今後も使い回せるテンプレートにしてください。

条件:
・社外向け
・丁寧だけど短め
・差し替え部分が分かるようにする
・似た場面で再利用しやすい形にする

元の返信内容:
〇〇

このように、実際に使った返信をテンプレートに変えると、かなり実用的になります。

ゼロから理想のテンプレートを作るより、現実のメールから作る方が続きます。

「自分が本当に使う形」になるからです。

また、メール返信以外にも、ChatGPTへの頼み方そのものを整えておくと作業全体が軽くなります。
毎回依頼文で止まりやすい人は、あわせてChatGPTに頼む内容をテンプレ化する考え方も見ておくと、メール以外の作業にも応用しやすくなります。

まとめ:メール返信は、気合いではなく型で軽くできる

メール返信は、毎回ゼロから考えると疲れます。

文章が苦手だからではありません。
判断することが多いからです。

相手との距離感。
返信の目的。
丁寧さの加減。
最後の一文。

これを毎回その場で考えていたら、手が止まるのも自然です。

だからこそ、ChatGPTでメール返信テンプレートを作っておく意味があります。

まずは今日、よく使う返信を1つだけテンプレート化してみてください。

「確認しました」でもいいです。
「少しお待ちください」でもいいです。
「資料を送ります」でも十分です。

たった1つでも、次に同じ場面が来たときの自分が助かります。

メール返信は、気合いで頑張るものではなく、型で軽くできます。

明日の自分が少し楽になるように、まずは1通分だけ整えておきましょう。