内部リンクは「増やす」より「流れを作る」が大事
記事が増えてくると、内部リンクを入れたくなります。
「この記事から、あの記事へつなげられそう」
「せっかく書いた記事だから、もっと読んでもらいたい」
「回遊率も上がるって聞くし、内部リンクを増やした方がいいのかな」
そう思うのは自然です。
でも、内部リンクはただ増やせばいいものではありません。
読者から見ると、関係の薄いリンクがあちこちに入っている記事は、少し読みにくく感じます。
「今それ読む必要ある?」
「このリンク、なんでここにあるの?」
「結局どこに進めばいいの?」
こうなると、内部リンクが親切ではなく、ノイズになります。
内部リンクで大事なのは、数より流れです。
読者が今の記事を読んだあとに、自然に次の悩みへ進めるか。
ここを見た方がいいです。
以前、記事が増えてきたら内部リンクでつなげたい。ChatGPTで自然に入れる方法では、内部リンクを自然に入れる考え方を整理しました。
今回はそこから一歩進めて、内部リンクを増やす前に、どの記事同士をつなげるべきかを整理していきます。
内部リンクを増やす前に見たい3つのこと
内部リンクを入れる前に、まず見たいことは3つです。
1. 読者の次の悩みは何か
まず見るのは、読者の次の悩みです。
たとえば、WordPress投稿前チェックリストの記事を読んだ人は、次に何で困るでしょうか。
・スラッグの決め方
・画像ファイル名
・代替テキスト
・内部リンク
・スマホ表示確認
このあたりに進む可能性があります。
この場合、内部リンクは自然です。
一方で、急にASP登録の記事へ飛ばすと、読者によっては少し早いかもしれません。
もちろん収益化導線は大事です。
でも、読者の状態より先に収益導線を置くと、少し売り込みっぽくなります。
ここは慎重に見たいところです。
2. この記事の役割は何か
次に見るのは、その記事の役割です。
同じブログ運営の記事でも、役割は違います。
・考え方を整理する記事
・作業手順を説明する記事
・チェックリストにできる記事
・商品化候補につなげる記事
・収益導線の前段になる記事
この役割が分かっていると、内部リンク先も選びやすくなります。
たとえば、無料テンプレートの中身を整理する記事なら、次は無料配布PDFや有料版との分け方に進めます。
実際に、無料テンプレート、何を入れればいい?配布前に整理したい中身の話から、無料版と有料版、どこで分ける?テンプレート販売で迷いやすい境目へつなげる流れは自然です。
無料配布の中身を考えたあと、次に「どこまで無料で出すか」に進むからです。
3. 収益導線に急ぎすぎていないか
三つ目は、収益導線に急ぎすぎていないかです。
内部リンクは、商品化やASP導線にも使えます。
でも、読者がまだ準備できていない段階で有料商品やASP案件に進めようとすると、不自然になります。
たとえば、ブログを始めたばかりの人に、いきなり「有料テンプレート販売を考えましょう」と言っても、少し遠いかもしれません。
逆に、無料テンプレートやチェックリストの記事をいくつか読んだ人なら、有料版との分け方や商品化候補の記事に進んでも自然です。
内部リンクは、読者の温度感に合わせる。
これが大事です。
記事同士を自然につなげる判断基準
内部リンクを入れるかどうか迷ったときは、次の表で考えると分かりやすいです。
| 判断すること | 入れてよいリンク | 避けたいリンク |
|---|---|---|
| 読者の悩み | 次に困りそうな記事 | 今の悩みと関係が薄い記事 |
| 記事の役割 | 補足・実践・次の手順につながる記事 | ただ読ませたいだけの記事 |
| タイミング | 読者が理解したあとに必要になる記事 | まだ早すぎる収益導線 |
| 文脈 | 本文の流れに自然に入る記事 | 唐突に差し込んだ記事 |
| 収益性 | 無料配布や商品化に自然につながる記事 | 売り込みだけに見える記事 |
この中で特に大事なのは、文脈です。
内部リンクは、リンクそのものよりも、その前後の文章で自然さが決まります。
たとえば、
「詳しくはこちら」
だけだと、少し雑に見えます。
でも、
「スラッグの決め方で迷う場合は、先にこの記事を確認しておくと、投稿前チェックリストも使いやすくなります」
と書けば、リンクの理由が分かります。
リンクを置くなら、なぜその記事につながるのかを一言添える。
これだけでかなり自然になります。
内部リンクを入れやすい記事・入れにくい記事
内部リンクには、入れやすい記事と入れにくい記事があります。
入れやすいのは、読者の作業が連続している記事です。
たとえば、
| 元記事 | 自然につなげやすい記事 | 理由 |
|---|---|---|
| WordPress投稿前チェックリスト | スラッグ、画像ファイル名、代替テキスト | 投稿前に実際に確認する項目だから |
| 無料テンプレートの中身 | 無料版と有料版の分け方 | 中身を決めたあと、範囲を決める流れだから |
| テンプレート保存管理 | テンプレート作成、メール返信、報告文 | 作ったテンプレートを保存する話につながるから |
| ASPリンクの入れ方 | ASP登録、無料版と有料版の分け方 | 収益化導線の流れが近いから |
| 記事台帳の作り方 | 内部リンク見直し、商品化候補 | 台帳を使う目的が近いから |
一方で、入れにくいのは、読者の状態が飛びすぎる記事です。
たとえば、初心者向けのWordPressスラッグ記事から、いきなり有料PDF販売の記事へ飛ばすと、少し遠いです。
読者がまだ記事投稿の基本で迷っている段階なら、まずは画像ファイル名や投稿チェックリストの方が自然です。
内部リンクは、近い記事からつなぐ。
遠い記事につなげたい場合は、間に橋渡しの記事を置く。
この考え方が使いやすいです。
ブログ記事を商品化する前に整えたい台帳の作り方のような記事は、まさに橋渡しに使いやすい記事です。
記事一覧を整理しながら、内部リンクや商品化候補まで見られるからです。
やりすぎると逆に読みにくくなる
内部リンクは便利ですが、やりすぎると逆に読みにくくなります。
1つの段落に何個もリンクが入っている。
毎見出しごとにリンクが出てくる。
関連性の薄い記事まで全部つなげている。
こうなると、読者はどれを読めばいいのか分からなくなります。
内部リンクを増やすことが目的になると、記事の流れが崩れます。
これ、けっこうやりがちです。
「せっかく記事があるから、全部つなげたい」
その気持ちは分かります。
でも読者にとって必要なのは、全部のリンクではありません。
今の自分に必要な次の1本です。
最初は、1記事につき内部リンクは2〜4本くらいでも十分です。
特に重要なのは、
・読者の次の悩みに合う記事
・無料配布につながる記事
・商品化候補につながる記事
・収益導線の前段になる記事
このあたりです。
全部を一度に回遊させようとしない。
読者の流れに合わせて、少しずつつなげる。
その方が自然です。
ChatGPTで内部リンク候補を整理するプロンプト例
内部リンク候補は、記事が増えるほど自分だけで考えるのが大変になります。
そんなときは、ChatGPTに整理してもらうと早いです。
ただし、ただ「内部リンクを考えて」と頼むと、関連しそうな記事を雑に並べられることがあります。
読者の流れと記事の役割を入れて頼むのがコツです。
たとえば、こんな感じです。
次の記事に入れる内部リンク候補を整理してください。
記事タイトルは「WordPress投稿前、毎回どこを見る?公開前チェックリストを作る話」です。
読者は、WordPress投稿前に何を確認すればいいか不安な人です。
既存記事一覧から、読者が次に困りそうな記事を優先して3〜5本選んでください。
それぞれについて、
・なぜ自然につながるか
・本文中のどこに入れるとよいか
・リンク前後の自然な一文
を出してください。
収益導線を急ぎすぎず、読者の流れを優先してください。
このように頼むと、内部リンクがかなり自然になりやすいです。
さらに、公開前にはこう聞くのもおすすめです。
この内部リンクは、読者の次の行動として自然ですか?
売り込みっぽいリンクや、文脈が弱いリンクがあれば外してください。
代わりに、読者の悩みに近い記事を提案してください。
内部リンクは、入れることより外すことも大事です。
必要ないリンクを削れると、記事は読みやすくなります。
まずは1記事から、次に読む記事を1つだけ決める
内部リンクを整理しようとすると、サイト全体を見直したくなります。
でも、全部やろうとすると重いです。
そして、重い作業は止まりやすい。
まずは1記事だけで大丈夫です。
今日やるなら、最近公開した記事を1つ選んで、
「この記事を読んだ人が、次に読むと助かる記事はどれか?」
を1つだけ考えてみてください。
1つでいいです。
その記事へ自然につながる一文を入れる。
これだけでも、内部リンクの質は上がります。
内部リンクは、記事同士を無理やりつなぐ作業ではありません。
読者が迷わず次に進めるように、そっと道を置く作業です。
たくさん貼るより、自然に進める1本。
まずはそこからで十分です。

